日本食チェーン店の拡大進出

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消費の冷え込みとは対照的に、今年度、セントラルレストラングループは日本食レストラン「ちゃぶ屋とんこつらぁ麺Chabuton」と「吉野家(Yosinoya)」の2ブランドについて出店数を増やす予定です。そのためには日本的なサービスを提供することが出来る優秀な人材が必要不可欠となります。日本語を話せるスタッフだけでなく、そのスタッフを教育することが出来る日本人求職者も必要となります。この事業を成功させるために多くの優秀なスタッフを獲得するために同社では準備を始めています。

ポル・スリデーン氏によると、計画では下半期にChabutonは2店舗、Yoshinoyaは5店舗を新たに出店し、その投資額は合計5,500万バーツに上ります。また、今年度のChabutonにおける支店数は15〜16店舗に到達し、Yoshinoyaについては20店舗にもなる見込みです。

「Chabutonの第1四半期の売り上げは前年度と同じでした。しかし、変動費の見直しや不採算店舗の閉店により最低限の目標は達成したと言えるでしょう。」(同氏コメント)

さらに、過去2年間同業他社の新規出店が止まらない激戦状態にも関わらず、タイ国内の日本食レストランの潜在需要はまだ伸びしろがあると言います。

100億バーツ市場と呼ばれる日本食レストランビジネスは、健康志向の消費者増加に伴う売り上げ増と新規出店により、今後数年は年10%ずつ成長し続ける見込みです。従業員の数も増やしていく方針で、優秀なスタッフの育成や新規人材雇用に力を入れています。(現在タイ国内には2,000店舗もの日本食レストランがあります。)

昨年度は、消費者からの意見を集めるため、Chabutonの新規出店はしませんでした。この調査により、もっと魅力的なメニューが求められていることがわかりました。
そしてメニューの変更を実施しました。元々の3分の1までメニュー数を減らし、7つの人気メニューだけに絞りました。また3ヶ月ごとにスープとトッピングを新しくしました。

「我々は2〜3年以内に高級ラーメンといえばChabutonと言われるようにしたいですね。」(同氏コメント)

新規出店とは全く違う視点ですが、同社はモバイルアプリケーションやオンライン注文システムの開始により、今後更なる消費者獲得を目指しています。

同社はChabutonの売り上げが今年度10〜14%増の2.6億バーツを見込んでいます。また、Yoshinoyaを新たな和食丼ぶりレストランとして、今年の8月にオープンする予定です。
新しいYoshinoyaは、若者と家族連れをターゲットに日本風のおしゃれで心地のよい雰囲気が特徴です。

「Yoshinoya事業は2017年度最初の3ヶ月は好調で10%増でした。しかしながら、現在の経済状況と消費の低迷の影響を受けている印象があります。」(同氏コメント)

Yosinoyaの売上は、今年度25%増の2.5億バーツを見込んでいます。